"ぼくはね、いつだって門出の味方ですよ"
前章がおもしろすぎたので、2ヶ月間楽しみにしていた後章の公開ですよ。
前章の興行の結果か同日公開作品の影響か、前章の時に観たスクリーンより小さいスクリーンが充てがわられていたのは、若干悔しさを感じつつも、小さくなったので満席だったのは嬉しいなぁ。
以下、ネタバレありです。
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映像クオリティの作り込み凄いとか、主演声優が最高だったとか、エンディング曲好きだとか、ヒロシが好きだああ…とか、話の内容以外の部分は、一旦置かせてもらって。
前章で"絶対"な存在の門出とおんたんのやり取りとか、どう結末に向かって行くのか!みたいな展開を期待していた自分には、綺麗に肩透かしをくらって尻もちをついている所で、レーザー砲で撃ち消された気持ちになりました。
肯定的な気持ちが持てた部分としては、何者でもない自分を含めた一般庶民には、世界崩壊のようなとんでもない出来事に対しては、本当に無力で、何の抵抗や、そもそも真実を知る前に消え去ってしまうのだなぁというのが、3.11とコロナのパンデミックを経て、妙にリアルに感じられた点。
原爆と重なるし、隣国からのミサイルが〜なんて、ニュースが流れた日には、次の瞬間に人生が終了してるかもしれないんだよなぁ…とか思うと、門出が"20歳までには彼氏欲しいなぁ"なんて言ってる日常的なありふれた会話への無意味さなんかもチラついて、ドッとリアルさを感じたのでした。
作品の内容に関しては、やっぱ前章がおもしろくて好きだったので、後章はつまんなくはないけど…って先日試写会で観た某マッドな映画と同じ様な感じになっちゃいました。
だって、門出とおんたんの話が観たかったのに、主人公が大葉くんで、闇堕ちした小比類巻がしゃしゃり出すぎてて、何か思ってたのと違ったんですよ!!
大葉くんは、門出以外におんたんが絶対と思える存在になるかもしれないのだから、まぁいいとして、小比類巻は何なの?
ネットの情報に左右されて、彼女と別れただけの男だったのに、キホちゃんとの写真を携帯の待受にしてダークサイドに落ちたみたいになって、青共闘って過激派のボスみたいになってんの??
前章で広げた風呂敷も回収できているのか出来ていないのかわからないけど、何か終わったーって感じ。
マコトとかの深堀りもなく、亜衣と凛もただのモブになっちゃってたのも寂しい。
きっとたくさんのエピソードを取捨選択し、まとめ上げたのだろうけど、原作とは違うオリジナルのラスト!って…ねぇ。
"ならばグッバイ悲劇 エンディングは僕らで決めよう"ってことかいな。
まぁ読みますけどね原作の結末も。
前章が凄い良かった分、後章がモヤッとしてしまったけれど、久しぶりに浅野いにお作品に触れられたのは、懐かしさもあって良かったです。
はにゃにゃフワ〜。