このレビューはネタバレを含みます
とても好きな作品でした。
登場人物それぞれを少し離れたところから観察して、勝手に想像できる余白があるところも好きです。
もしかしたら、そういうことかな？の積み重ねや、時間や空間の移動が様々な順番で折り重なることで、気がついたら1時間経っていた印象です。
もっと観ていたかったけど、この長さと情報量だから見終わった後も思いを馳せ続けてしまうのかも。ただ映画を見て物語を消費しただけにならないのがいいなと思いました。監督の他の作品にも興味が湧きました。
ただ、物語の世界や道理を全部知りたい、伏線がはられたと感じたらはっきり回収されないと気持ち悪い、説明してほしい、セリフの一言一句すべてを聞き取れないことがストレスというタイプの人には苦痛かもと思うので誰でも彼でも勧めるのはちょっと難しいかな。
くらがりにひかれるな という作中のセリフ通り、あまり追いかけすぎるとかえってこられなくなりそうな世界観がたまらなかったです。
