劇場鑑賞。
“ロマコメ”というジャンルを久しぶりに劇場で体感できることが素直に嬉しい。
シドニー・スウィーニー（ビー役）とグレン・パウエル（ベン役）の2人が実生活で本当に付き合っているのではないか、と思わせるくらいの自然な演技に相性の良さが伝わってくる。
本編終了直後のパフォーマンス場面にキャスト陣のチームワークの良さが伝わってきたのも好きなところ。
ロマンティック度は冒頭10分弱の出逢いのやり取りがMAXだったと感じる。
当人が窮地に陥った時に好きになった/付き合う相手がどう出るかがかなり重要に思えてくるので、2人が海で追い込まれた時のそれぞれの対処の仕方が良くてここがmyハイライト。
ベンの家族のバックグラウンドとビーが将来何をしたいのかをもう少し掘り下げる描写があれば、より良かったと思う。
敢えて苦言するとすれば、“ロマコメ”を若い頃は主役男女の視点で観るので楽しめたけれど、いつの頃からか主役の元カレ/元カノ枠のキャラクターが毎回都合のいい駒のように登場しては振り回され気の毒に思えてくる描写に疑問を感じるようになってしまったのも事実で。
物語や人物設定に時代が反映されたアップデートを感じたものの、元カレ/元カノ枠に余り変化を認めず（ラストに用意されたワンシーンは良かったけれど）。
加えて、アジア人のキャラクターも登場させてくれたら、より好感度が上がったと思う。
とは言うものの期待通りの面白さだったし、お目当てのグレン・パウエルが最高にカッコよくて益々惚れ直した（“ロマコメ”に出演してくれてありがとう）。
2024/05/14鑑賞
