このレビューはネタバレを含みます
つらい。イ・ソンギュンの遺作のひとつ。
ソンギュンが演じる主人公ヒョンスは、売れない俳優の役。妻スジンは臨月。夫が睡眠中に異常な行動を取るようになっていき、薬で治療をするが一向に治る気配がない。スジンの母が占い師を連れてきて、スジンに懸想したまま亡くなった男がとり憑いている、と言うのだが…。
夫の奇怪な行動に、妻も病んでいく。最初は占いに拒否感を示していたのに、呪術的なお札などを真剣に受け止め始める。
夫が俳優という設定が、ラストに使われるかと思ったら、途中から全然仕事はどうでも良くなっていた。章立てする必要も感じない。でも赤ん坊がいる家なので、憑き物話は何をするかわからないからハラハラする。
もうこの世にいないなんて寂しい。声が本当に大好きだったのに。