reb

ビニールハウスのrebのレビュー・感想・評価

ビニールハウス(2022年製作の映画)
3.2
ビニールハウスに暮らすムンジョンは、少年院にいる息子が出てきたら、一緒に暮らすため引越し資金を稼ぐべく、盲目の老人と認知症の妻ファオクの訪問介護をしている。
風呂場で暴れ出したファオクと揉み合い、彼女は転倒し死亡。動転したムンジョンは、死体をビニールハウスに隠し、認知症の自分の母親を身代わりに連れて来る。
自分を叩くという自傷癖があるムンジョンはメンタルセラピーに参加するのだが、自分の今の状況を考えたら、そんなことしてる場合じゃないだろうと思うのだが‥。
そうこうしてるうちにも、負の連鎖は止まらない。
ビニールハウスといえば、燃やすんだろうなぁというのは薄々分かっていたけど、ラストにこんなおまけが付いてくるとは思わなかった。
バッドエンド好きな私でも、あちゃあ!と声が出てしまうラストだった。
本作で長編デビューを果たした29歳のイ・ソルヒ監督。彼女は、認知症を患う祖母の介護に苦労する母の様子から着想を得たという。
幼い頃から“明るく面白いものよりも人間の中の暗闇“に興味があったという監督。
次回作もこの路線で行ってほしい。
reb

reb