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ボーグマンのrebのレビュー・感想・評価

ボーグマン(2013年製作の映画)
3.5
「No.10」の予習の為鑑賞。
2013年のカンヌに、38年ぶりにオランダ映画がコンペ部門に選出され話題となった本作。
森の中の地中に潜んでいた謎の集団ボーグマンは、武器を持った神父達の追手から逃れ、とある裕福な家に入り込む。そして家族は徐々に彼らに侵食されていく。
冒頭に“そして彼らは自らの集団を強化するため地球へ襲来した“とテロップが出る。
なので彼らは人間の身体を借りた人間ではない地球外生物かぁと思って観始めるのだが、彼らの行動があまりに人間くさく、そんなに用意周到でもないので、ありゃりゃ何がしたいの⁇となる。
庭師を殺し新たな庭師となって家に入り込み、人間の生活や習慣を観察しながら、自分の集団に連れ込む新メンバーを吟味する。
洗脳のひとつの方法が自分に好意を持たせるというワザで、これが巨乳の奥さんにめちゃ効いてしまい、迫りまくる奥さんにタジタジとなるボーグマンに笑える。
無用な人間を殺す時は冷酷で躊躇がなく、死体を片付ける方法は、実にユニークな逆さ鉢植え。
殺されずに連れて行かれるのは、素直な子供たちとエロさを丸出しにしないシッターの若い女性。
人間たちの愚かな生態を、侵略者の目を通して明らかにしているんでしょうかねぇ。
ヤーとかネーとかドイツ語に似てるようで似てないオランダ語。書くとaaとかeeとかやたら並べるオランダ語。
そんななんとも不思議な言葉と独特のテンポ感で、なかなか面白かった。
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