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続・荒野の七人のgintaruのレビュー・感想・評価

続・荒野の七人(1966年製作の映画)
3.6
2024年6月21日テレビ東京放送の録画視聴。
前作の続編で実際ストーリーもちゃんとつながっている。
しかし、主人公のクリス(ユル・ブリンナー)以外は別の俳優が演じているのでややこしい。最初、前作で生き残り、村の娘ペトラと結婚してそのまま村で暮らしていたチコが出てくるが、どちらも別の俳優なのでまずここで少し違和感が出る。さらにクリスの相棒だったヴィンも出てくるが前作ではスティーブ・マックイーンだったが、本作ではロバート・フラーが演じている。これは二人のイメージがだいぶ違うので、最初はよくわからなかった。しかも今回は声優が山田康雄でルパン三世っぽい軽い感じで前作のスティーブ・マックイーンの渋さとはだいぶ違った。それよりも本作に登場のフランク(クロード・エイキンス)の方が前作のベルナルド(チャールズ・ブロンソン)に似ていて同じ人物かと混同させるくらいだ。ベルナルドは前作で死んでいるのだが。
前作とどうしても比べてしまうのだが、本作は闘牛や闘鶏、フラメンコのシーンなどなかなか盛りだくさんで観客を楽しませようという意気込みは感じるし、クライマックスの銃撃戦なども迫力はある。しかし、どうしても前作がスター勢揃いだったのに対して見劣りするのは否めない。
ストーリー的には同じような流れではあるものの前作では村人との葛藤が描かれていたのに対し、本作はその辺はちょっと弱い感じだった。
やはり、せめてスティーブ・マックイーンはいてほしかったよなあと思ってしまう。そうでないのなら、何もヴィンを登場させずともよかったと思う。
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