中国・香港の恋愛事情は知らんけど、病院での精査のため数日滞在しただけで相思相愛になることってありますかねえ。そこが一番気になってしまった。あとはまあ、いくら言われてもトニー一派と喧嘩し続ける弟分ジャッキーの馬鹿さかげんとか、ジャッキーを守るという名目でマギーから離れ喧嘩の道へ戻っていくアンディのひとところに留まれないあわただしさとか、そのあたりの若者の暴走とかは、この映画の基本路線で、変えようとしてもすぐに戻ってしまうのは、人はそう簡単には変われないということなのでしょう。ウォン・カーウァイらしさとはいったいどんなものなのか言葉では直ぐに説明できないが、らしい味わいをしっかり感じました。
