LBFF特別上映。上映前にバヨナ監督のビデオメッセージが流れた。
アカデミー賞国際長編部門スペイン代表。
パブロ・ビエルチが事故から36年後に発表した同名小説の映画化。ラグビー選手団が所属するウルグアイの学校に通っていたそうだ。
他の映画(「アライブ 生還者」「生きてこそ」など)でこの事故とその後のことは知ってたけど墜落シーンととあるシーンがキツすぎて目を背けた。
バヨナ監督映し方が容赦ない。
アンデスの自然の脅威を思い知る。「人間の居る場所じゃない」と言ってたがまさにそう。
飛行機の残骸が見えなくなるほどの豪雪、油断してると轟音とともに雪崩。あの描写も怖すぎた。「インポッシブル」でも津波描写が恐ろしかったバヨナ監督。どちらも「生きる」を強く感じる映画だった。
その事故・災害スリラーのような部分きっちり描きながら、いかに生き残り仲間が亡くなっていったか、彼らの思いはどうだったのかを丁寧に描く。
モラルに反することも命の危機に瀕したら考えてる場合ではないが、その葛藤が辛すぎた。少し前までは仲間だったわけで。
結末はわかっていたが、最後はやはり「よくここまで耐えたな」と感心すると共に亡くなっていった者たちの無念さに苦しくなる。