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雪山の絆のバインドーのネタバレレビュー・内容・結末

雪山の絆(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

泣けるホラーで自分の中では定評があるJAバヨナ監督。この監督は基本ホラー映画だし、題材も題材なだけに、ある程度覚悟して観ましたが、やっぱそういとこちゃんと写すんだよな〜人がぺっちゃんこになるシーンとか普通の監督さんならサボりそうな所とか、しっかり入れてくるわ😨

インポッシブル同様、衝撃的な話を躊躇なく描いて、視聴者をその現状に引きずりこむ手腕は本当に凄い。「もうやめてくれぇ」という、シチュエーションがずっと続くので観ていてとても体力を使います。ですがその中でも生きるために、頭を使い皆で協力して懸命に生きぬこうとする姿に、こちらも感銘をうけました。

人間は ある程度どこで生まれようと劣悪だろうが、食糧などがあれば生きていけるんでしょうが、本当にちょっと位置が変わるだけで、こうも生死が変わるのかと、そんなこともしみじみ感じました。アンデス山脈て危険なんですね。一生行きたく無い。💦
興味があるんですけどそもそも人の肉って食べれるの?(食べたんだから食べれるんですよね)美味しいの?(おいしくは無いだろうな)自分は観てるだけで吐きそうになりましたが、生き抜くためには骨についてる僅かな肉でさえ食す、極限を超えると人間というのは案外なんでもできるのでしょうね。寒さに耐える人たちの表情や、何が何でも生き残って帰ると誓う人たちの表情が本当に真に迫ってくるものがあります。

第三幕に入り、雪山の稜線の美しさと、それに立ち向かう2人の姿に、美しいが過酷な自然とうテーマも加味されていき 後半は画面が色づいてやっと息できました。

ただタイタニックのように、死んだ人から何かを得てる様子がないので、そういった墜落する前のドラマから少し絆や友情を深めるシーンが欲しかったなぁと思います。生き残った人と死んでしまった人のドラマが大事ですが、このおわりだと生者だけのドラマになっている気がしました。事実は感動的ですが、映画はあとひと押し欲しかったかなぁというのが正直な感想です。
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