1972年に実際に起こった飛行機墜落事故の話。
内容はほぼ実際にあったことを再現していて、実際の救出後はかなり倫理的非難もあったようだが、彼らを糾弾していいのは彼らと同じ境遇で耐え抜いた者以外に有り得ない。恐らくそんなことは不可能だと思う。(但し遺族の方の心境こそは辛く複雑だったことでしょう)
生き残った方の強靭な肉体と精神力、道徳心は類稀なるものがあり、倫理の善し悪しではなく、最後まで誰一人として見捨てず全員が他者を思いやることを止めずにいたことこそが生還に繋がったのではないかと思う。
(この点については国民性としての思想の違い-他者を家族のように思いやれるか等-もあると思うし、恐らく自分には到底真似できない)
生き残った方々がその後、健やかに過ごされたことを願いたい。機会があれば、生存者の著書も読んでみようと思う。
