ことのは

Ryuichi Sakamoto | Opusのことのはのレビュー・感想・評価

Ryuichi Sakamoto | Opus(2023年製作の映画)
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【芸術は長く、人生は短し】

坂本龍一自身が選曲した、これまでの軌跡を辿る20曲を極上の映像と音楽で魅せる最初で最後の長編コンサート映画。

どうせなら音の良い映画を観ようと、ずっと気になっていたプレミアムピュアサウンドシステム[SAION]https://109cinemas.net/saion/
教授の演奏ならバッチリじゃん。と思ったら、教授がこの劇場の音響監修をされていたと後で知った。

モノクロの映像には、ピアノと教授の息づかいとペダルを踏む音のみ。

2022年の演奏みたいだから、きっとお身体も相当きつかったんじゃないかな。
それでも、身体から絞り出される音の塊がご自身の監修された[SAION]の極上の環境で鳴らされて、耳からだけじゃなくて全身に音が沁み込むような劇場体験だった。
音響は大好きなフィッシュマンズの音を作ったZAKという豪華さ。

教授が一音一音愛しみ奏でたように、自分も丁寧に大切なものを愛したいと思った。
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