バイク持ってないし乗ったこともないし、コンビニの入り口にこんな人たちがたむろってたら間違いなく引き返すけど…映画で観ると魅力の輪に入り込んじゃいますねぇ…。
女の家の前に一晩中居座るわ、ケンカじゃ早とちり気味に先陣切るわ、脚折れててもアニキに誘われたら乗っちゃうわ…そんな「ダメだろ、コイツ…」成分を少女漫画的イケメン成分で帳消しにしてしまう、オースティン・バトラーの魅力がズルい…!
トム・ハーディは「ヴェノム」「カポネ」あたりから「ダメなおじさんキャラ」も定着してきた印象だけど、本作でも「カリスマ性がありそうで…いや、実はなかった残念リーダー」という、近作の流れを窺わせる役どころ。報復で火をつけた店を見つめる表情の「呆然」っぷりが可笑しかった。w
後半から強まってくる『うわー、やっぱロクな連中じゃないじゃん…』という雰囲気には、今日的なテーマ(有害な男らしさ・ホモソーシャルもの)も見受けられたが、その観点からするとラストはちょっとだけ甘かったかも。