リンコロシネマ

サイレントラブのリンコロシネマのレビュー・感想・評価

サイレントラブ(2024年製作の映画)
3.1
劇場公開時にはそれなりに話題にあがったが足を運ぶには至らなかった作品ではある。新作レンタルされていたので借りて鑑賞。

これは世間一般にはハッピーエンドなのだろうか…音楽に携わる人間としては音楽生命を断たれるということを感動の題材に取り込む原作には異を唱えたくなる…私自身も脳出血で楽器が弾けなくなった身なので。。。まぁこれは個人的な意見ですね。

《あらすじ》
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ある出来事を機に、蒼は声を出すことを止め希望もない日々を生きていた。ある日、彼は、不慮の事故で目が不自由になった音大生の美夏に出会う。蒼は光を失った絶望の中で、途絶えかけているピアニストへの夢を諦めない美夏に心ひかれ、支えようとするのだが……
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コミュニケーションの手段がガムランボール、ピアノ、スマホという変移により物語が転化していくのは面白いと感じたし久石譲氏の音楽も秀逸であった。

ただあのラストはいただけない。勿体無いから敢えて意見を言わせてもらえばひとつ前のシーンで終わらせておけば(言い過ぎかもしれないが)チャップリンの名作『街の灯』のようになっていたのに…。