LcK0812

SUNRISE TO SUNSETのLcK0812のレビュー・感想・評価

SUNRISE TO SUNSET(2023年製作の映画)
5.0
ガラス細工みたいに繊細な人だった。パンスプではじめて見てからずっとその印象がある。

ここに「PTPと私」を書いてもしょうがないのだが、見るとどうしても個人的な思い出がよぎってしまう。
だから見られなかったBLAREフェスのことだけ書く。
PTPは最終アーティスト発表、ワンオクと同時だった。
ポートメッセ名古屋を単独で埋められるアーティストのファンと戦い、そして負けた。
正直、恨めしかった。どうして同時なのか。
ややジャンルから外れたlynch.が来ることで、もしかしてという読みで申し込んだ人はえらい。
あれから3年半ワンオクとそのファンを恨んでたけど、あの時は発表一ヶ月前でも出演決定じゃなかった、と聞いてしょうがないなと許せた。
それだけでも行く価値があった。

そして、ずっと見たかったBLAREフェス2020のステージ。
愛だけがそこにあった。
そして映画館はポートメッセ名古屋よりはるかに音が良かった。
この奇跡をパッケージにしたい。
そう考えてくれた人、動いた人、なんか動きが遅かったらしくてT$UYO$HIにキレられてた大人たち含めて本当に感謝します。

以下、京都の舞台挨拶で印象的だった部分(ニュアンスで)

・映像の素材
T$UYO$HI:アメリカの映像とか、あれはタナケンさんが撮ってるんですけど、喋りながらとってるからすげえ揺れてるんですよ。だから使えないとこもすごい多くて。
PABLO:最初のシングルにドキュメンタリーの映像ついてたじゃないですか。それ俺が作ったんですよ。だから映像もね、俺の家の灰色のPUMAの箱にあったの。
T$UYO$HI:Zoom会議でね。それまで俺らけっこうタナケンさんのこと責めてて。あれがないと始まらないっすよ~とか言ってたらPABLOが「あっ」って
PABLO:わりい俺もってたー! みたいな笑

・Kの遺言
T$UYO$HI:エンディングの曲はGiftなんですけど、これをKくんがみんなに聞いてほしいって言ってたのが、茂木くんと最後の会話になったってことなんで。ほんとにその、遺言とかじゃないんでそこだけは。

・SNSでキレてた人
T$UYO$HI:監督じゃないです。ほんとは最初5月に公開予定で、でも11月まで伸びちゃって。それは大人の人らがぜんぜん動いてなかったからで……そこにキレただけです。監督にはもう、愛しかないです。

・監督へのリクエストはありましたか?
PABLO:とくにないですねー。
T$UYO$HI:インタビューもけっこう編集されてるんで、ここで切ると俺の意図が伝わらないから、ここまで使って。他のシーンの俺いらないですとか、そういうとこですね。
ZAX:男前に撮ってください
・男前でしたか?
ZAX:いやー、なってないっすね笑

・この映画について、最後にひとことずつ
PABLO:映画ってけっこう編集されてるんだけど……このバンドはもう、俺のすべてなんで。ほんとはもっと、いっぱいあるけど。とにかくみんなが見てくれたらうれしいです。

ZAX:みんなKみたいな人間になってください。おはようと、おやすみとが言える人間になってください。PTPの思い出はけっこうつらくて、思い出したくなかったんだけど、映画を見たらけっこう笑ってて……Kと肩パンしたりして。だから、この映画があってよかった。

T$UYO$HI:みなさんも時間は限られてると思いますので、どうしても必要なものだけ取りにいってください。あったらいいなーぐらいのものを取りに行くのはお金も時間もムダなんで、どうしても必要なものだけ。それを見極めてください。
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