なんどもアフガニスタンに入っては口約束を反故にする西側諸国と、政府職員の当事者意識の欠如への怒りで破裂しそうな映画だった。
そもそもアフガニスタン紛争はウクライナ戦争と同じ、軍事作戦(campaign)である。
止められるのはいつだって米英だったのだ。
これだけならただの植民地主義だが、現地にも強権的なタリバンを嫌う人たちはたしかにいて、彼らは西側政府のために働いてくれた。
現実の人々がどうなったかは、CNNやBBCに日本語記事もあるので読まれたい。
基本的にかっこいい米軍はいません。
人権は白人だけの専売特許だし、事務処理は遅く、ふつうに金や人脈で横槍ができる。
本人たちの自意識はともかく、これが外側から見た米軍の印象でしょう。
やけに黒人も女もいない米陸軍、女性と子供を強調するアフガニスタン住民の描写は作為か監督の手癖なのか判断つかないとこだけ評価に悩む。
作為ならクライマックスに至るシーンを効果的にしたし、
手癖だったらただの酷いヤツです。
パレスチナで虐殺が行われてるいまだからこそ、公開の意義が高い作品でした