冒頭の学生とのやり取りからもポリコレや多様性に配慮した︎"︎︎トレンド︎"︎︎に否定的だった主人公が消費社会に迎合するために世間で︎"︎︎バズる"︎︎ステレオタイプな三文小説を書かざる負えなくなった皮肉と、建前では多様性を謳いつつ内実は自分達がイメージするステレオタイプな黒人像を求めている白人社会の差別構造の歪さを描いた皮肉。
いかに理想と現実の乖離を埋めるのが難しいかをミクロな個人や家族の問題から社会へと敷衍して描き、特にラストのメタ的な展開にそれらを収束させた見事な脚本だと思いました。
正直、ブラックジョークに関しては自分には人種の描写が双方とも露悪的過ぎに思えてあまり笑えなかったですね。