このレビューはネタバレを含みます
何重にも皮肉が効いてて面白い。
黒人は貧困で、暴力的で、粗野で、警官に意味もなく暴行を加えられる。そういうステレオタイプの話が蔓延していて、それ以外の小説や映画を作ってもマーケットに受け入れられない。
そこに不満を持ちつつも、ウソで逃亡犯の人生を書いたらたちまち大ヒットしてしまう。その事実にイラつきながらもさらに映画化まで進んでしまう。
なんか黒人社会に私が持っているイメージも訂正を迫られた映画だった。町山智浩さんも言っていたが、黒人の貧困率より日本の貧困率の方が高いらしい。