このレビューはネタバレを含みます
今年度脚色賞受賞作なのでということで観ました。
この作品が受賞した式典があんなに差別だらけだったのが、まるでそこまで計算していたかのような皮肉っぷりで笑えんかった、、、
でも内容はわりと軽めテンションで観れて、ラストもほんのり捻りがきいてて面白い。
白人がエンタメとして消費するためのヤケクソで書いた黒人物語が評価されることにウンザリしているけど、その物語を書いたのは自分だし、主人公の家族は医者一家で主人公も教師で売れてないけど小説家のインテリで、結局黒人であることに1番囚われているのは自分では？という、二重にも三重にも皮肉が効いている映画、、、
序盤で白人生徒が差別用語を使うことを断固批判する一方で黒人である主人公本人は別に必要だから使ってるんだけど？ってなってる図、当事者でない白人のほうが敏感であることに美徳を感じているみたいな世間のモヤモヤを的確に表現しててウワーってなった
人種差別関係なく、創作人が本来作りたいものでは全く評価されなかったのに、ヤケクソで作ったものが意外と評価されてしまう現象、あるよな、、、と共感してしまった
