ステレオタイプな黒人男性をあえて描くことによって小説が大ヒットしてしまうという、何とも皮肉の込められた面白い映画だった。
黒人の意見を聞かなきゃ!と言いながら黒人の意見を全く聞いていない白人女性のシーンとかは爆笑してしまうが、よくよく考えるとこれはかなり根深い問題かもしれない。
被差別者の意見を聞くべき!と言いながら結局のところ自分の意見を通そうとしているだけとか、現実にもありそうだ。
かく言う私自身も黒人と言えばヒップホップ?とかそういう偏見が無くはない訳で、劇中に登場するようなナードでユーモアのあるナイーブな男性は想像していないかもしれない。
当たり前だが、黒人にもオタクで内向的な人はいるわけで、ゲイも居りゃ弁護士もいる。
そう言う当たり前を面白おかしく描いていると言う点でこの映画はかなり面白い映画だと思った。