華蓮

異人たちの華蓮のネタバレレビュー・内容・結末

異人たち(2023年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

アンスコちゃん目当てで観ました。
えっ、演技うま……??(当たり前)

アンスコの演技、
相手役のポールメスカルの表情、台詞、実年齢が20歳離れているのに対等のように、互いの傷に寄り添う恋人としての振る舞いの全てが美しい。

パンフレット購入したところ「これはゴーストストーリーとも読めるし、それは重要ではない」という監督の言葉通り、
アダムの両親が他界していることだけは事実で、ハリーは死んでいるのか、死んでいるとしたらどのタイミングだったのか、もしかしたらアダムも死んでいるのか、いろんな分岐がある。
しかし、この映画を見る限り人が生きているか死んでいるかなんて瑣末なことで、それは相手に理解してもらうとか相手に愛されるとか、それが事実なのか自分の願望なのか、本当なのか嘘なのか、すべてがわからないのと同じくらいに曖昧なことなのだと思った。

私たちの現実だって、誰が本当に自分を愛してるのかなんて確証はなく生きてる。
死んだはずの祖父母や両親に、時間を経てから許されたり理解されたような気になる。
それと何も変わらない
華蓮

華蓮