NaotaSugawara

異人たちのNaotaSugawaraのレビュー・感想・評価

異人たち(2023年製作の映画)
4.0
大林宣彦監督「異人たちとの夏」の山田太一の原作小説を再映画化。
監督は「さざなみ」「荒野にて」のアンドリュー・ヘイとなれば期待大!
結果、期待以上の深い感動で何度も涙した
大林版は郷愁と親子の話にホラー要素を加味したものだったが、
今作は誰にもある孤独と親子の話にクイアの要素を加えたことで
「孤独感と喪失感」をより深く感じた
フィルム撮影の光と色調が素晴らしく、音楽は80年代のイギリスヒット曲を使用。主人公がイレイジャーやフランキーゴーズトゥハリウッドが好きで、NOW(当時流行ったヒット曲のコンビレーション)でハウスマーティンズやペットショップボーイズを聴いていたり
あと「アフターサン」のポール・メスカル、上手いなぁ
それにしても客が少なかった・・・「山田太一原作」をもっと強くアピールする宣伝の方が良かったのかなぁ
当時公開直前に大林さんに「今回はホラーなんですね」と聞くと
「本当は親子の話なんだけど、ホラーの要素を入れないとGOが出ないんだよね」と言っていたのを思い出した
数十年ぶりにもう一度原作を読み返してみたくなった。
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