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異人たちのsilkのレビュー・感想・評価

異人たち(2023年製作の映画)
4.5
精神的負担が大きすぎて、絶対に今観る映画ではなかった。アンドリュー・ヘイの、主人公に自分を重ねながら、主人公に一切容赦ない展開・描写を繰り出し、それをダレることなく最後までやり切る精神力には、感服します。

ポール・メスカルの代表作は大体見てるけど、一貫して、20代とは思えない貫禄と憂いをまといながら、20代らしい純粋さと荒っぽさが感じられるのが、とても魅力的…。ポール・メスカルが年齢不詳だからハリーが何歳くらいの設定なのか分からん…と思いながら冒頭観てたら、クィアっていう言葉が飛び出すことでたちまち一人の未熟な若者に見えてきたの、すごかった。
あと、彼が演じる役、そこら辺にいそうなリアリティと、そこら辺には絶対いない煌めきを、両立してるのすごいな〜といつも思ってる。役者にとって重要な"汎用性"と"唯一無二"の共存…。
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