ゆた

異人たちのゆたのレビュー・感想・評価

異人たち(2023年製作の映画)
3.8
とても孤独が伝わってくる映画でした。

アダムは非常に孤独を感じていて、同性愛者であることに葛藤していました。
両親が亡くなってしまったこと、同性愛者であること。この2つが孤独感をアダムが抱えることになっていった複雑な原因だと思います。

そこから、脚本家である主人公のアダムが幼少期住んでいた家を尋ねると、亡くなったはずの両親が住んでいて、一緒に時間を過ごせるようになったところから始まりました。

アダムは40歳くらいですが、両親と久しぶりの再開をして、当時の子供だった頃のように両親に甘えています。これは、アダムが幽霊になったから会うことができたのか、アダムの頭の中の世界が映し出されているだけなのかは分からないですが、アダムは同性愛者である自分の葛藤を両親に正直に話して、分かってもらおうと試みていきます。

これが孤独感から離れるために必要な行動だったと。
一方で、アダムと同じマンションに住むハリーは同性愛者。アダムも同じく同性愛者でありアダムとハリーは近づいていきました。アダムはハリーとの出会いを通じて孤独感から抜けて、粘り強く両親に葛藤を打ち明けて、受け入れてもらえることで前を向いていきました。

最後のシーンは色々解釈できそうでしたが、アダムとハリーが幸せに過ごしてあってほしいと思います。
ゆた

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