いやそうはならんやろ

異人たちのいやそうはならんやろのレビュー・感想・評価

異人たち(2023年製作の映画)
3.5
シックス・センス的な驚きもあり、途中下手なホラー映画より怖い場面あった
相変わらず映像がよき
主人公が両親との思い出を追体験しながら自分を客観的に見つめつつ現代の価値観と擦り合わせつつ気持ちの整理ついた所でレストインピース。オリジナル版のあらすじだけ読んだけど、あれはもしや主人公も一緒に眠りについたエンドなのかもしれない。それならそれでいいな
やっぱりこの監督、孤独を映すのがうまい。喪失の痛みの中でもがくアダム。ファミリーセット悲しすぎる。シャーロックでしか見たことなかった俳優、表情がすごくよかった

今回も大きな窓の外に広がる景色がきれいで印象的だった。でもそこから隔てられた静かすぎる部屋の中の二人。weekendの時も思ったけど今回も外界と僕たちの世界は交わらないんだという悲壮感めいたものを感じる