承認欲求の塊なのに何もしない、何もできないこじらせおじさん。
ニコケイは本当にこう言う役柄ぴったりだな。
「こういうことを考えてはいる、これからやる」「やろうと思ってた」「僕も被害者」
ずっと自分が可愛くて、自分が思うようにならないと気が済まないくせに、ちゃんと向き合わない姿が続くと、ある意味可哀想なはずなのに100%の同情ができないのが変にリアル。
おならの日の出来事がきっかけで状況が変わる部分も、やったらやったでどんどん良くない結果に陥っていくのも救いようがなくて良い。
SNS文化が進むにつれて、こういうSNSを嘆くような作品が多くなってきている気がする。
でも設定をストレートにSNSに乗せず「夢」にフォーカスさせるから、フィクションとして楽しめるし、でも「そう言うことあるよね」とも思える。
全体的に見せ方も上手いし、ちゃんと引き込まれた。これだけの風呂敷をラストどうやって畳むか心配だったけど、個人的には終わり方もすきだった。
広告会社のおにいさん、何も貢献しない主人公との約束ちゃんと守ってるの偉いな。