ぐり

ドリーム・シナリオのぐりのレビュー・感想・評価

ドリーム・シナリオ(2023年製作の映画)
1.8
ニコラス・ケイジ、太ったね
増量したのかしら
いや、おヒゲを蓄えたから違う人に見えただけかな

snsの闇というか、
大衆意識、マスの圧力のはなし
Podcastとかキャンセルカルチャーとか、今をとても反映しているなと思った

勝手にイメージを作られ持て囃されたり
キャンセルされたり
どちらにせよ、大衆はその対象のこと。見ているのではなく、また良く知らず、知ろうともしない。
良く知らないことをいいことに、勝手にイメージを膨らませ、好印象をもったり嫌悪したりする
そして、大多数がその対象に嫌悪を抱けば、存在すらキャンセルされてしまう

カフェで食事をするだけでも、出ていけと言われる
その理由は、みんなが不快だから
この正義は本当に怖いと思う
みんなが嫌がることはやってはいけません興、ひいては、ひとに迷惑をかけてはいけません興がはびこる社会
わたしは、これが本当に苦手だ

誰かの嫌だという気持ちを推し測って、自分を自制することは、鬱屈としたものに見える
社会という圧力、歪んだカギカッコ付きの世界平和
息苦しい

そういう、見えにくい社会の歪みを
とても皮肉に、でもわかりやすく表現してくれていたように思う


映像は、町の庭の紅葉した木々の色々が美しかった
夢の世界の映像がアリ・アスターで美しかった
トーキング・ヘッズのくだりは好き、ニマニマした


しかし、キレイにまとまりすぎているように思えて
少し物足りないような
アリ・アスターの世界を期待していたから
それとは違ったかな
ぐり

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