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華岡青洲の妻のmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

華岡青洲の妻(1967年製作の映画)
3.5
有吉佐和子の小説「華岡青洲の妻」を新藤兼人の脚本で増村保造監督が映画化。
撮影は小林節雄。
音楽は林光。
(1967、モノクロ)

①主人公(主役)
・華岡青洲/ 雲平(市川雷蔵)
・妻、加恵(若尾文子)
・母、於継(高峰秀子)

②青洲家:田舎医者
・父、華岡直道(伊藤雄之助)
・妹、小陸(渡辺美佐子)
・妹、於勝(原知佐子)
・父の弟子、下村良庵(伊達三郎)
・父の弟子、妹背米次郎(木村玄):加恵の縁戚

③妻、加恵の実家(妹背家):地侍の旧家
・父、左次兵衛(内藤武敏)
・母(丹阿弥谷津子)
・祖父(南部彰三)
・乳母、民(浪花千栄子)

④語り手:杉村春子

~新潮文庫より~
「世界初の全身麻酔による乳癌手術に成功し、漢方から蘭医学の過渡期に新時代を開いた紀州の外科医華岡青洲。その不朽の業績の陰には、麻酔薬「通仙散」を完成するために進んで自らを人体実験に捧げた妻と母とがあった ー  美談の裏にくりひろげられる、青洲の愛を争う女の激越な葛藤を、封建社会における「家」と女のつながりの中で浮き彫りにした女流文学賞受賞の力作。」

小説に惚れ込み映画化した増村保造の代表作の1本に挙げる人もいる。
だが、やはり小説を読んだ人にには物足りないのではないか。
映画は曼陀羅華/まんだらげ(ちょうせんあさがお)のシーンで始まり、曼陀羅華のシーンで終わりますが、原作では主人公3人の墓についての記述で終わっています。
皆さまには、原作をぜひ手に取ることをおすすめします。
なお、増村監督作品、私のお気に入りは(製作年度順に)
①妻は告白する②清作の妻③赤い天使(以上主演は若尾文子)④大地の子守歌(主演:原田美枝子)
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