社会のダストダス

サンクスギビングの社会のダストダスのレビュー・感想・評価

サンクスギビング(2023年製作の映画)
4.3
出血大サービス 半額セール(物理)

似た温度感の映画を思い浮かべて沸き上がった疑問、安売りに群がる人々とコカインをキメた熊はどっちが危険なのか。

今年を締めるのにふさわしい景気のいいスプラッター・ホラー、実家のような安心感すらある。映画界にもまだやり過ぎなくらいが丁度いい界隈が存在していることに希望を感じる。

『スクリーム7』が大人の事情でほぼ消滅して残念だったときに本作観て全部吹っ飛びました。

そうはならんだろみたいな死に方多くて最高に楽しかった、



🏆ゴールデン・ダストダス賞2023🏆

2023年総括、書いてなかった作品のレビューを簡単に済ませるついでに、今年の優秀作品を独断と偏見と贔屓で選び自己満足に浸ることを目的とするゴールデン・ダストダス賞2023。

今回は、主演女優賞。映画とドラマは統一しています。主演と助演の違いが分かりづらい作品もあるけど、クレジット順やポスターの名前の大きさなどで判断しています。

☆主演女優賞 ノミネート


ルー・ドゥ・ラージュ『ジュリア(s)』… いくつかの可能性で枝分れした4つの時間軸の主人公を演じる。迷子になりそうな構成ながら、今どの時間軸の話なのかの演じ分けがお見事。

ケイト・ブランシェット『TAR』… Wikipediaとかに載ってる実在の人物の伝記映画なんじゃないかというくらい人物設定に本物感を感じました。

安藤サクラ『怪物』… タイトルの怪物は諸説あるけど、この方の演技が怪物という意味も含まれてそうです。

ミア・ゴス『パール』… カカシとダンスするミア・ゴスちゃんを観て、ほうきとプロレスができるというリック・フレアーを思い浮かべました。

リリー・グラッドストーン『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』… 初めて知る女優さんだったけど、レオ様やデニーロ卿に張る名演でした。。

フローレンス・ピュー『87分の1の人生』… 自身が起こした事故による罪悪感と鎮痛剤の依存症に苦しむ女性役。振り幅の大きな役を完璧に演じたピューちゃん。

キャリー・マリガン『マエストロ:その音楽と愛と』… 事実上の主役だったとおもいます。特殊メイクも相まって、経年による演じ分けが凄かったです。

ワン・ジン『Wave Makers 選挙の人々』… 視点人物の多いドラマの中でも一際存在感があり、ワン・ジンちゃんの美しさを愛でるドラマでもありました。



国籍も年代も綺麗にばらけたリストになったと思います。自分の性格を考えると露骨に好きな女優のランキングが反映されるかと危惧していましたが、そうでもありませんでした。

受賞は… ♬どぅるるるるrrr… (ドラムロール音)



🏆フローレンス・ピュー『87分の1の人生』です!

多分、賞レースとかに絡む作品ではないのでしょうけど、個人のパフォーマンスのみで考えたら今年はピューちゃんがぶっちぎりだったと思います。映画の格を押し上げるほどの名演でした。



以上、主演女優賞でした。

本年最後のレビューになります。2023年もお付き合いいただきありがとうございます、皆様良いお年を。