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サンクスギビングのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

サンクスギビング(2023年製作の映画)
4.0
感謝祭発祥の地、マサチューセッツ州プリマス。
一年に一度の感謝祭に沸き立つ街で、一年前に感謝祭前の大売り出しのスーパーで暴動が起き、多数の死者が出た。
それから一年後、ダイナーで働く女性が何者かに惨殺される。
その後も、次々と住民たちが殺されていく。その殺害のやり口は、調理器具を凶器に、感謝祭の食卓に並ぶご馳走に模すという残忍なものだった。
街中が恐怖に陥るなか、地元の高校に通うジェシカと友人たちは、ジョン・カーヴァーという謎のインスタグラムアカウントの投稿にタグ付けされたことに気づく。
そこには豪華な食卓に、自分たちの名札が意味深に置かれていた……。
クエンティン・タランティーノとR・ロドリゲスが手掛けた2007年公開の「グラインドハウス」で上映されたイーライ・ロス監督によるフェイク予告編を、ロス監督自身が長編映画化。

「マチェーテ」に続いて「グラインドハウス」のフェイク予告編の長編映画化第2作だけに楽しみにしていたが、感謝祭の由来などをしっかりストーリーの中で織り込まれ、感謝祭の大売り出しのスーパーで起きた暴動の原因になった若者たちが謎のインスタ投稿にタグ付けされて次々に狙ってくる殺人鬼の正体を追う「スクリーム」的なサスペンスミステリーが軸になっている手堅い仕上がりなのでフェイク予告編のようなボンクラな感じはない。
とはいえ、冷凍庫に顔の皮膚が張りついてベリベリ剥がれたり、斧で首を切り落としたり、オープンで人間が丸焼きローストされたりなどイーライ・ロス監督お得意のグロいスプラッタ描写が満載だし、感謝祭に見たいホリデー・スプラッタホラー映画。
「いい人ほど怪しい、判断を誤るな」
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