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アタラント号のkikuのレビュー・感想・評価

アタラント号(1934年製作の映画)
5.0
ジャン・ヴィゴ監督(29歳で遺作!)のメッチャいい映画 。生々しい人間模様、色恋沙汰はいつの時代も変わらない。メインの役者は3人だけで、皆いい芝居をする。 1934年のフランスに行ってみたい。
これは超猫映画 猫カワイイ
ただ、猫が人に飛びかかるシーンは明らかにスタッフが猫をぶん投げている(笑)
ミシェル・シモンのベテランのオッチャン船員がカワイイ。ヨコハマにも行ったって言うセリフがあるし、アジア人女性のポスター貼ってたり、入れ墨だらけの身体を自慢したり、占い師のオネエさんと宜しくやったり、入ったカフェから蓄音機のラッパを盗んたりのワイルドなオッチャン
この映画で一番ビックリしたのは1930年代のレコード屋の視聴機。
コインを入れて、ダイヤルをガチャガチャ回して聴きたい曲を選び、片方ずつのラッパ状のイヤフォンで聴く。パチンコ屋みたいにズラッと何台も並んでいる、1人用のジュークボックス。古い映画には当時の文化のリアルが観れるから本当に楽しい。
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