アタラント号の作品情報・感想・評価

アタラント号1934年製作の映画)

L'ATALANTE

製作国:

上映時間:101分

ジャンル:

4.1

「アタラント号」に投稿された感想・評価

sacchinn

sacchinnの感想・評価

3.0
内容は普通だった。ミシェルシモンと言う人が伊藤雄之助に似過ぎなのがずっと気になった。変な刺青体中にいれてるし、小汚くて怖かった。
ヨラ

ヨラの感想・評価

-
かわいい映画かなと思ったらそんなにかわいい映画でもなかった(見れてよかった系)
McQ

McQの感想・評価

4.2
新婚夫婦と2人の水夫、にゃんこによるアタラント号の旅。

待ち受けるはパリの誘惑、、

フランス映画史上の傑作と呼ばれたジャン・ヴィゴ監督唯一の長編にして遺作(29歳にして他界)

最近観た「素晴らしき放浪者」で主演を務めていたミシェルシモン氏はここでも浮浪者の様な風貌だった、、笑

その肩に赤ちゃんにゃんこが必死にしがみついてるビジュアルに序盤からほっこりモード!

水中カメラも無い時代に水中撮影(監督お手製ガラスケースで)してたり、空撮でアタラント号を捉えた映像はとても30年代とは思えない。

夫婦の妄想シーンや水中で見える光景には迷う事なく引き込まれた。
slow

slowの感想・評価

4.5
運河に漂い夜霧に彷徨い、彼方に望む都の光。
うっとり顔が可愛らしい新婦。彼女を愛しみ見つめる新郎。船出する2人を見守る、猫を愛し猫に愛された老水夫と少年水夫。業の愚かさはいつも歯車を狂わせるけれど、狂わなければそれを知ろうともしない。一見面倒な交換も、わたしたちの人生にはやはり必要らしい。

違う速度の情報が行き交う心地よさと、実体のないものを映像化する表現力と想像力。多くの映画人の心に潜り込み、多大なる影響を与えて来たであろうジャン・ヴィゴ監督唯一の長編映画。昔々の映画だと侮ることなかれ。今鑑賞してもまるで芽吹いたばかりのような瑞々しさで、観客の心を洗い楽しませてくれる、時を感じさせない名作だった。
やま

やまの感想・評価

3.8
こういう物語が成立するのって現在じゃ難しいような気がする。そして同時に羨ましい。
今ってスマホ、snsの発展から遠くにいても近くにいるような感覚で、こまめに連絡を取っている相手なら実際にしばらく会っていなくて久しぶりに会っても、感動とかはない。ましてや今作のような2.3日会わないぐらいじゃ何とも思わないような気がする。

ストーリーはこれといって深みもなくつまらなくもなくシンプルなわけだが、「水の中で目を開けると好きな人が見える」というセリフが一種のテーマとなっており、なかなか面白いシーンが多い。

副船長や少年、猫たちのドタバタも楽しいんだけど、ちょっとしたいざこざから離れてしまった夫婦がそれでも互いを思い合っている様子が良い。あのカットバックは男女のモヤモヤしている感じを巧みに映してると思う。体を掻くあの感じ。

ちょっとで良いからSNSがない世の中を体験してみたい。
櫻

櫻の感想・評価

-
水中でじっと目を開けて、見えた顔はいつだってあなただった。きっと昨日も今日も明日だって変わらない。あなたは水中で何が見えただろう。私たちは船の上で、旅をするように一緒に生活する。同じ場所にとどまってはいられない。はじめての街、はじめての人。私ははじめての数々に心を躍らせては、ひとつひとつに手を触れたかった。私の知らなかった世界の温度は少しだけあったかい。あなたはそんな私をしきりに心配してくれた。動いたり止まったりするこの船は、寄り添ったり離れたりする私たちのよう。

はなればなれの夜。私たちは違う場所で、同じ夜を過ごした。浮遊するみたいに、あなたのことを夢で抱いた。あなたは私を夢で抱いた。水中で見たあの顔。きれいなだいすきな人。

船の上で聞いた歌。私ひとりで聞き入っていたら、またあなたに会えた。


*ちょう好き、もっかい観る。
commonlaw

commonlawの感想・評価

4.5
画面がとにかく異様な雰囲気。幻想的だし、グロテスク。水に飛び込んで花嫁の姿見るシーンが白眉。
ずっと見たかった天才ジャン・ヴィゴの遺作。いやぁ、見てよかった。

冒頭の1カット目に船首の「アタラント号」の文字を映すところからセンスが溢れていて、ラストカットも俯瞰の空撮という非常に稀有な発想を持っていたことが分かる。基本的なカメラワークも、カットが少なく、その場面を眺めているような安定した引きの絵の構成が完全に自分の好みだった。

今作で描かれていたのは愛の再生。フランス映画らしく、セリフでは語らずに映像で伝えていたのは本当に見事。ベッドでの船長と妻のもがきはベタかもしれませんが、良い編集だったと思います。からの親爺さんの憎めない感じも好きでした。

撮影当時のジャン・ヴィゴはすでに結核が深刻化していて、死の淵で口伝いに編集を行っていたというからプロ根性に感服ですよ。見習いたいものです。
セーヌ川を進む船。船上で愛を交わす、若い男と女。やがて女はパリで船を降り、男が乗る船はル・アーヴルへと戻ってゆくーーー

男と女が離ればなれになったあと、それぞれが一人のベッドで過ごす、眠れぬ夜が交差するシーンの美しさにグッとくる。もちろん見せ場は、二人のロマンスだけではない。二人を繋ぐ老いた船員「親爺」と、もはや途中で数えるのをやめるほどたくさんの猫たちにも、称賛を送る。

男が船なら、女は港。いいえ。
男が船なら、女も乗るのです。

ジャン・ヴィゴが病と闘いながら完成させた、渾身の一作。「最初で最後の長編作品」というところについつい気を取られてしまうけども、この頃監督29歳で、この完成度。天才と呼ばず何と呼ぶ。焦る。
No.83
アトランタ号って言ってる人がたまにいて笑っちゃう。正直これを見るには早すぎたからいつかまた見たい作品ではある。
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