アタラント号の作品情報・感想・評価

アタラント号1934年製作の映画)

L'ATALANTE

製作国:

上映時間:101分

ジャンル:

4.1

「アタラント号」に投稿された感想・評価

いしが

いしがの感想・評価

3.5
ストーリー本編よりも老水夫から出てくる言葉一つ一つが味わい深くて面白い。
Ryosuke

Ryosukeの感想・評価

3.9
トーキーの時代になっても人物や猫のアクションを中心として魅せてくれる。
船上の濃霧シーン、画面の中心部に真っ直ぐ走っていく主人公のロングショットが印象的。ヒロインがガラスに写った親爺に気づくショットは画面がひっくり返ったような驚きを感じさせてくれる。
レコードを指でなぞったら音楽が流れると見せかけて…という演出も。この頃からゴダールのような音の遊びふがあったのだな。
変な刺青や手のホルマリン漬けでギョッとさせてくるのも面白い。 後から思えばちょっと浮いてる。
水中撮影やベッド上の二重露光も印象的。 特に後者は言葉が無くとも二人が繋がっていることを的確に表現する素晴らしい演出。
TOT

TOTの感想・評価

4.7
船の生活と水面の美しさを瑞々しく捉えたカメラと、ミシェル・シモンの名怪演に猫!猫!猫!
夢のような詩情とユーモア、実験的な映像の融合。
霧の中を進む船、その上を歩く花嫁、水中の花婿、別々に眠る二人をカットバックして見せるエロティックなラブシーン、指で音を放つレコード。
仰角、俯瞰、すいっと水平移動、素晴らしく真似たくなるカメラワークの連続。
でも真似ても絶対同じにはならなそう。
終盤の幸福感がすごい。
猫まみれの幸福感もすごい。
後世の作品への影響も読み取れるオールタイムベスト級の傑作。
ジャン・ヴィゴすごいや。
ヴィゴはこれが一番好きだな。ルノワールの「水の娘」と共に映画史に残る「船上」の映画。
あ

あの感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

ケンカしてキスをして
ケンカしてキスをして、

おじさんもとても素敵。
あと猫。
ムチコ

ムチコの感想・評価

4.3
アンスティチュフランセ東京にて。

モノクロの水面と光の美しさ。動きや表情がまだサイレントなので音いらなかったなーと思ったり。
とにかく猫をさわりたくなる。
Hero

Heroの感想・評価

4.7
前作『新学期 操行ゼロ』であれだけ社会に反発していたヴィゴが他人の持ち込み企画とはいえ最期に撮った題材が愛の物語ってもうそれだけで泣ける。『ニースについて』の前衛的モンタージュと『競泳選手ジャンタリス』の水中撮影をドッキングした無き妻の言い伝えのシーン、ヒロシ&キーボーもびっくり三年目の浮気ならぬ三日目の束縛のあの平行モンタージュの素晴らしさは映画史上最も美しいラブシーンと形容しても過言ではないもはやモーリスジョベールの叙情的な音楽がパヤパヤパッパッヤッパヤ♪と聞こえてくる始末、あと猫とレコードとシモンは部屋とYシャツと私に匹敵するゆるふわな化学反応、と、盛大にふざけたが、この映画は次なる目的地に向かうアタラント号の空撮ショットで幕を下ろす、そこで気付いてしまった、ヴィゴの人生ラストカットとデビュー作『ニースについて』の人生ファーストカットが同じショットだったことに、そんなロメールの映画のように見事な天才ヴィゴの映画人生の開幕と閉幕に勝手に想像を巡らせ泣いた。当時こんな完璧な作品が配給元のゴーモン社の反感を買い大幅に改編更に改題までされ客の入りも散々上映は二週間で打ち切りに、それと比例するようにヴィゴの病状は悪化しそのまま帰らぬ人に。呪われた映画作家ジャン・ヴィゴに言いたい、とても美しくとても感動し見終わったあととても幸せだったこと、『タイタニック』もカラックスも真似をしていたこと、カウリスマキもジャームッシュもオールタイムベストに選んでいること、上映後に拍手が起きたこと。とてもいい映画だった。

《ゴーモン映画〜映画誕生と共に歩んできた歴史〜》
lag

lagの感想・評価

4.1
実にフランスくさい、という当たり障りのない感動。

水の中で目を開く。どこからともなくネコ。おじさん。ヨコハマ、ル・アーブル。突然歌い出す。背中で語る。つぎはぎ。私自身のレビューはぶつ切り。
marika

marikaの感想・評価

3.8
アンティークレースのウェディングドレス、ジュリエットのウェーブヘアにべっ甲の髪留め、水中の場面、ジュールおじさんの宝物たち、すべて素敵 誰かの夢を三人称視点で見ているみたいな、おとぎ話みたいな映画だった 船の甲板の上を歩くところとかね
紫色部

紫色部の感想・評価

4.0
2018.6.14 アンスティチュ・フランセ東京(須藤健太郎トークショー)

全部良いんだけど、ファーストカットからアタラント号が出航するまでの一連の繋ぎがホント冴え渡り過ぎててヤバい。下品で下品でしょうがない『真幸くあらば』の元ネタが見られたのも最高でした。『アブラハム渓谷』もそうだけど、猫は投げないでもっと優しく扱って欲しい…