りなこ

プリティ・イン・ピンク 恋人たちの街角のりなこのレビュー・感想・評価

5.0
2011年出版、杉浦さやかさんの著書『おしゃれの教科書 女の子のための映画スタイルブック』で、いちばん最初に紹介されている作品👗
にもかかわらずこれまで見ずにいたのですが…

すごいよかった〜😭
なぜもっと早く見なかったのか〜😭😭

女子高生の主人公アンディは、日本で言ったら原宿系女子といったところ。
古着やチープなアクセサリーを組み合わせたり、ピンクや花柄を交えたりするのもうまい、オシャレな女の子🌸
しかも成績も優秀!

けれどアンディのお父さんは失業中で、お母さんを失った悲しみに捕われていてロクにハローワークにも行きません。
ある意味アンディのファッションは「お金がないから」生まれたものなのかもしれません。

高校ではお金持ちの子どもも多く(といってもアメリカの子どもってかなり大人っぽく見えるけど…)、アンディのファッションをからかう輩もチラホラ。

アンディは自分とは真逆のお金持ちの男の子ブレーンと恋に落ち、プロムの約束も取り付けます。
けれどセレブな周りの友達から嫌がらせを受けて、約束も反故に…。

本来プロムというのは男女ペアで行くのが普通のようですが、アンディはひとりで乗り込もうとします。
貧困の元凶であるお父さんですら大丈夫かと引き留めますが、
「そりゃ傷ついてるけど行かないと悔いが残るわ」
「堂々と振る舞いたいの」
と硬い気持ちで出かけていきます。

自作のかわいらしいドレスに身を包んではいますが、自分は自分というアンディの強さが本当にかっこいい!
ジーンときました。

その後一人でプロムに出かけますがやはり引き返そうか…というところで助けてくれる男友達ダッキーの男らしさにも涙。
そしてそこまでエスコートしておきながらも、アンディの幸せを一番に考える男らしさにもまた涙です。
本来なら泣くような映画じゃないのでしょうが…

ダッキーのパンキッシュなファッションもかわいいし😎
アンディがバイトしてる?のかな?レコード店の女店長・イオナもめちゃキュートです🎀
スパイキーヘアでの登場シーンに度肝を抜かれ、アジアンテイストたっぷりな部屋もかわいいのです。

単なるシンデレラストーリーではなく、自分らしくあり続けることの大切さや難しさを教えてくれる作品でした。
人前で堂々と振る舞えることがとにかく大事だよなーって、20代も終わりかけで気づいたこの頃です…。
そして何よりもファッションやインテリア、音楽、すべてがかわいい!🧸
中高生の頃に見たかったー!

「私を信じる人を信じるわ」
りなこ

りなこ