土いじりこそが人の寂寞たるを癒やす、とでも云うのだろうか。
ていう。
その距離感でお手製のなにを差し入れるってそれ黒沢清でもやりたいの、ていう。
顧みられる事のあまりない人々、或いはまたそうした界隈とその住人に視線を向ける事を意識的にやってますよ、という部分に自負があるのかも分からんがあんまピンと来ねえな、ていう。
名前までは覚えてないんだけれどもあるライターが、電気の楽曲群を指して自分の醜さを映す鏡としてのポップミュージック、と言い表した事があって。
詰まりがエンタメ、或いは俺がエンタメと感じられる形、に落とし込まれたそれこそが俺は好きなだけなのよね、と。
私が問題意識を以て掬い上げましたよ、みたいな面の皮の万引き某とかディア・エヴァンなんとかには勿論反吐が出る、しかしその一方で自己満足で終わっちゃってるように見える作品にもなんだかなぁという感想が精々、ていう。
ただ。
ぶっ壊れた自律神経持て余しての深夜徘徊なんて共感しかないし、風景映画、或いはまた背景を想像する余地のある一枚絵映画としては、嫌いじゃないのだけれど、と。
