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バティモン5 望まれざる者のShinMakitaのレビュー・感想・評価

バティモン5 望まれざる者(2023年製作の映画)
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☆俺基準スコア:2.2
☆Filmarks基準スコア:3.3




パリ郊外、再開発が進む団地地区は様々な移民たちが暮らしている。移民支援グループのリーダーを務めるアビー・ケイタは、自らも老朽化した団地に住み、母や妹たちの面倒を見ていた。彼氏のブラズも修理工の父と暮らしている。ある時、市長が急逝し、これまであまり目立たなかった白人医師ピエールが臨時市長に就任した。彼は差別と言われかねない外出禁止令などを出して移民たちを弾圧。そして団地内での火事をきっかけに、崩落の可能性を口実にして住民たちを強制排除してしまう。市政の横暴に対抗して市長選に出ようとしていたアビーは、そんなピエールになす術がなく……


「バティモン5」

以下、クリスマスイブなのに帰るネタバレがない。


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望まれざる者… indésirablesが当初のタイトルだったそうな。移民VS市政という対立構造は、もっと冷静かつ人道的にやりようがあるだろうとは思うけどねぇ。本作の面白い(作劇的に、という意味ね)点は、移民でありながら市政側にいる人間がいたり(ロジェ副市長やタニアなど)、移民の中でも一線を守る者と越える者の差があったりする点。どちらも一枚岩じゃないんだよなぁ。
日本でも、在留外国人の姿が日常に溶け込んで久しくなるけど、今後、この映画のような大きな衝突や問題が出てくることもあるでしょう。行政はそれを見越して何か対策を講じているのだろうか。映画観ていて、それが一番気になりました。
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