古いアパートからの集団脱出のシーン、最近どこかで似たようなものを見た気がしてずっと上映中考えていた。(「ブレイキング・ニュース」だと帰宅して気がつく)
マチュー・カソヴィッツ「憎しみ」で初めて出会ったバンリューの団地舞台の映画は怒りと暴力と対立がとことん目立って仕方ない作品が主なんだが、今作には怒りばかりとは違った将来を目指す女性を主人公に据えて市民であることの自覚を描き、一歩前へ監督も踏み出したのかな、と思わせられたがどうなんだろう。
フランス地方行政のあり方の一端にも触れ、そのあたりも面白かった。