「家」や「夫」に属し、何者でもなかった花嫁たちが人の優しさに助けられながら「私」を取り戻す。そして彼女たちは居場所を得てそれぞれの道に踏み出していく。
最初は「まさかこんなことインドでしか起こり得ないでしょ!?」というようなトラブルから笑いあり、ちょっとしたミステリー要素ありのドタバタコメディかな?と思っていたらとんでもありません。
いろいろな事実が明るみに出るにつれて、涙脆い私は泣けて泣けて、メガネも曇りました。
設定が20年以上前だからインドの現状はよくわかりませんが、彼女たちの境遇は一昔前の日本女性にも十分通じるし、もしかしたら今も家庭で、職場で、なんらかの抑圧を感じて息苦しい思いをしている女性たちにはとても共感できる作品だと思います。
駅に暮らす少年、気風のいいおばさん、花婿の友達も、がめつい警察署長もみんないい味だしてて最高!!
本当に良い映画でした。男女年代関係なく、観て損はないと思います。