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トゥルーホラー:悪魔が私に殺させたのhokaのレビュー・感想・評価

2.8
フリードキンの”Exorcist”は色々な意味で傑作だという事に全く異論はないが、キリスト教の言うところの悪魔に関しては比喩表現として以外実像が伴う悪魔の実存には懐疑的だ。

‘70-’80初頭はまさにオカルトブームの只中にあり、十一歳の多感な子供が影響を受けないわけはない。
そこに強迫性障害の母親と家庭を顧みない父親と経済的に裕福とは言えないジョンソン一家が一計を案じたとて不思議じゃ無い。

ウォーレン夫妻が時代の時流に乗った稀代の詐欺師なのは同感だが、彼らにはおそらくその自覚はなく、消費されるエンタメとして提供していたに過ぎないと思う。

アーニーのアラン殺しについては推測するしか無いが、捜査官の言う通り痴情の絡れの線が濃いと思う。

只これはドキュメンタリーでもどうしても製作者の主観が反映されるから、真偽のほどは定かではない。

眠剤の常用は確定事項なんだろうか?

一番分からないのは家の揺れで北米東部ではごく稀にpost glacial reboundによる地震はあるが、近所では観測されていないのなら、集団幻覚以外に何があり得るだろうか?

無罪にならなかったのは良識的な判断だったと思うが、五年で出所 は1st degree murder の量刑とも思えない。

酌量の理由も知りたかった。
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