ROBOTはDOGの夢をみる。
80年代初頭のNYを舞台に、孤独なDOGが人恋しさからロボットをパートナーにする話。
シンプルながらカラフルで表情豊かな、セリフの無いアニメーション。それでも2時間弱全く飽きさせない作り上がりが見事。
セリフ無いし舞台がNYだしで、エンドロールを見るまでスペイン映画であることにも気づかず。
『September』はじめ多幸感あふれる音楽に彩られた、ユーモアもあり毒もある、愛おしくも哀しいエピソードの数々。
DOG の孤独感はなにを象徴するのだろう。寓意と優しさと希望に満ちた、年間ベスト級。
昨年のアカデミー賞で、長編アニメーション部門を『君たちはどう生きるか』と競った作品。断然こっちだよ。