とてもとても好き。
よく考えてみたんだけど、ベースの実話はとても感動的なのに、案外泣けなかったのが良かった。
何も知らない奥さんにバッグを捨てろって言われたり、テレビ局は絵作りに必死だし、失笑してしまう部分がちょいちょいあって、そこが寧ろリアルだった。
善人の対比に悪の根源ナチスを置かず、善行と普遍的な凡庸さが混ざり合ってる感じ。わたしにはとても好ましい作りだった。
しかしアンソニー・ホプキンスはやっぱり巧いなぁとしみじみ。ニコラスという人物像に深みをもたらし、作品の奥行きが増した。素晴らしかった。
月並みだけれど、今わたしに何ができるか、と自問ですね。
イスラエルというワードも出てきますし、感慨深かったです。