Kindle で原作読んでからアマプラ会員特典で再観賞。作品の解像度が上がったので点数も少しアップ。
冒頭と最後の父を亡くした少年は 第0話
クルマで海に行く家族は 第2話
時効間近の逃亡犯の女は 第3話
実家に帰って若き日の祖母に会う男は 第4話
母と夜逃げする少年は 第8、9話
をベースにかなり大幅な翻案がなされている。どちらかといえばホンワカした原作の雰囲気は映画と正反対。いやコレしかし、原作知らないと読み取れなくても不思議はないと思った。上記のネタバレ知ってから見るくらいがちょうど良いと思う。
作品としてそれで良いのかという意見はもちろんあろうと思うが、自分は嫌いではない。
(初回観賞時)
かぞくを喪失した人々の物語。
4人の男の話を、バラバラの時間経過で、パッチワークのように断片的に繋いでいく。台詞が少なく、説明的なシーンもほとんど無く、分からせようとする意思も感じられず、終始不可解で、ひたすら重く悲しい。
微かに挿入される、そこに居ない人の声が僅かなヒントか。
蝶は死者の魂というのは聞いたことがある。
女性に導かれて彷徨う森に響く鳥の囀り、あれは口笛だよね。
冒頭とラストに出てくる3人の男の子が一番謎。
配信ではなく、映画館という拘束された環境でないと観賞できない類の作品と思う。土田世紀の原作を読んでからもう一度観たい気もするが …