ヨーテボリ映画祭にて。
ベルリンのパノラマ部門観客賞。
静かなドラマかと思いきや、フェミニズム要素あり雰囲気はスリラーで終盤はスカッとする思わぬ拾い物的な映画だった。
ブルキナファソのサヘル地方を舞台にした映画。
西アフリカの遊牧民一家、婚約者や家族と引き離された主人公シラの抵抗。
シラは結婚を控えた女性、伝統に従い婚約者や近親者と砂漠を旅しているときにテロリストに誘拐されてしまう。
性的暴行シーンありキツい話だが、そこから立ち上がるシラが心身ともに強い…。というかそうならざるを得ない強く保たなければ生きて行けない、愛する人にも二度と会えないという危機感もあるだろうけど。
シラの抵抗、反抗、復讐なんだけど、まるでテロリスト組織に立ち向かい性奴隷を解放するヒロインのようだった。しかも子供背負って。
映画の展開は娯楽アクションスリラーっぽいが、こういうふうに抑圧され、格差や搾取、宗教と伝統に翻弄される人々がいることもしっかり伝え考えさせる映画だった。
