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白鳥のdumpkindonutsのレビュー・感想・評価

白鳥(2023年製作の映画)
3.8
日本語吹き替え
英語音声→日本語字幕だと、表示できる文字の制限上かなり省略して表現される。
日本語吹き替えは、文字が頭にずっと入ってきて小説と同じ感覚で作品に触れていた。
映画なのに、映像を頼りにせず頭の中で想像させる、不思議な仕組み、、、
ウェスアンダーソンすごいや

美しさと子供の無垢さが重なり、真反対の死が際立つ。ずっと同じテンポで語られるからこそ、文字が持つ力や情景が浮かび上がる。言葉のトーンは平常なのに、悲しいことが起こっているの。だけどピーターは強いんだよね。結構好き。

チャーリーとチョコレート工場の原作者が描く物語。一体彼の頭には何が描かれ、何を想っているのか。覗いてみたいけれど、メッセージは一貫して「弱い立場の者が持つ希望」な気がする。
ちょっぴり心に暖かさと残酷さが灯る物語