toriten45

毒のtoriten45のレビュー・感想・評価

(2023年製作の映画)
3.5
お困り顔のベネディクト・カンバーバッチは助かるのか、助からないのか。その顛末は17分後に明らかとなる〜、って話の短編映画(17分)でした。

『チャーリーとチョコレート工場』('05)の原作者ロアルド・ダールの短編小説をウェス・アンダーソンが映画化した4部作の一つです。4部ともに物語のつながりはないようなのでとりあえずジャケ写を見てベネディクト・カンバーバッチの困った様子が気になって本作を選びました。

すきま時間で観ることできる作品ですが案外面白かったです。

キャストも手抜きがない感じで、寝てる人=レイフ・ファインズ(ヴォルデモート)、駆けつける人=ベン・キングズレー(ガンジー)、狂言まわし=デーヴ・パテール(スラムドッグ$ミリオネア)と豪華。

ウェス・アンダーソンらしい手作り感あふれる舞台装置がドールハウスもしくはしかけ絵本みたい。狂言まわしが読み聞かせ風だったり、黒子のような舞台裏スタッフがちょいちょい顔出ししたりして劇団の公演のほんわかした雰囲気も感じられます。ラストは「おあとがよろしいようで〜」の感じで緩く閉まるノリもよかったです。

残りの3作品はどんなものでしょう?

『ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語』 40分
『白鳥』 17分
『ねずみ捕りの男』 17分
『毒』 17分 ←今回
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