このレビューはネタバレを含みます
一人一人にとっての戦争を感じた。
悲しさとか決意とか誇りや償いそれら全てがごちゃ混ぜになりながら、誰かの始めた理不尽な戦争の連鎖の一つに変わっていきまた別の誰かの連鎖を引き起こす役割を担うことになる無慈悲さを思わずにはいられなかった。
呻き声や泣き声プロペラの回る音、遠くから確実に近づいてくるエンジン音、土を踏む音が静かな平地に聞こえるこれもまた戦争なんだと心がこわばった。
墜落までの時間がたっぷりとそして何度も描かれていて当時のありふれた死なんだと感じるしそれがさらに辛い。
東京国際映画祭2023
Q&Aで過去への敬意として衣装を糸から再現したと答えていた。
2023.39