東京国際映画祭2023
90年代中国の工場萌え映画は大好物
この映画もとんでもなく素敵な廃れた工場映画だった
でもこの時代の工場映画にはもれなくついてくる、激動の経済問題
給与の未払いが続く従業員とその工場を警備する警備員、警備員たちも支払われない給料に苛立ち、従業員は困窮し工場に盗みに入る
悪い連鎖が続く中でも正義を語る夢諦め人のズーフォンがめちゃくちゃ切ない
この社会でその正義は通じないことにどんどん怒りを溜めていくズーフォンが観ていてすごく良かった
頼りないのだけど勇敢で、
勇敢だけど結局社会に負ける
他の警備員たちも良かった
夢のない生活の中にも何かを見つけようともがく人たちはかっこいいけども、
そのために道を外れることを選ぶ人もいて、
それもとても人間らしいなって
あと画角がきまってるとこ多くて良かった
話としてなんの新鮮味もないし正直『迫り来る嵐』とちょっとかぶってんなとも思ってたけど、後半のたたみかけが急にジャンル映画にもなって逆に面白かった笑
上映後ズーフォンが登壇してくれたけども、スクリーンで観るよりもっと格好良くて渋くて素敵だった!それも込みの点数❣️