アスリートとしてメダルを狙う師弟愛含めた胸熱な展開と政府からの圧力に対抗しようとする逼迫したスリラーが見事に共存した作品。おもしろい。
1人の人間の意思を国が家族を人質にとってまで捻じ曲げようとするとは恐ろしい。こういった形で国を追われ、難民になってしまうパターンもあるのかと。ただイラン相手に難民チームとして2人が戦えているラストはWJAの「私たちなら力になれる」という言葉が嘘ではなかったのだと希望を持てた。
国の置かれている状況について国のトップが考えることが国民の総意であるかのように振る舞い、抗うものはたとえ国の誇りでも握り潰す。なぜこんなに世の中は複雑なのか。
