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タタミのpenのレビュー・感想・評価

タタミ(2023年製作の映画)
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試合での戦いの裏でまた別の戦いが始まり、代表選手と監督が政府の圧力によって精神的に追い詰められていく。息の詰まる描写と白熱の競技描写が交錯する優れたスポーツ映画。
衝突とすれ違いを繰り返した後に生まれる強い連帯の形成が丁寧に描かれていて、その部分がとても好きだった。

演出的な面でいうと冒頭から素晴らしい。圧力が表面化する前の「大会で金メダルを獲る」という心境の時は、主人公の気持ちを表すかのように、会場入りのテンションが非常に高く、カッコよささえ感じさせる。それが次第に息苦しさを感じさせるほど窮屈な雰囲気に変化する。
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