なんともスッキリしない映画でした。
イラン政府の悪い部分はまだ描くに値すると思うが、イスラム教自体への批判的な視点もあり、そこはどうなんだろうと首をかしげたくなる。
偏った視点であることを理解したうえで観る映画かなあと思った。
柔道映画としての見応えはあった。
柔道にあそこまでの実況が入るのは、日本人としては違和感しかないけど、決まり手の多彩さ、技に入るまでの駆け引き、なにより競技としての面白さと人生をかける人々の熱を感じることができた。
日本人が一人も出てこない柔道映画という意味では、柔道にとってエポックメイキング的な作品ともいえる。
アメリカとジョージアの共同製作らしいけど、ジョージアはまだしもアメリカで柔道ってそんなにメジャーなスポーツなのだろうか。
どっちかといえばブラジリアン柔術のほうが流行っている印象なので、この作品がヒットしてアメリカでも柔道が流行ったら良いな。
柔道の話ばかりになってごめん。