つん

ゴールド・ボーイのつんのレビュー・感想・評価

ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)
4.0
これは、原作とオリジナルドラマを知ってるか知らないかで全然印象が違うかと思います。
観たことない方にはオススメできる映画です。
2時間サスペンスドラマとかが好きな人なら満足できるのでは?と思います。
また、原作を知っている人はどんなアレンジがされているか?を楽しめる映画です。


先に書いておくと、中国版のドラマもアレンジされていて原作小説とは少し違うのだけど、ものすごい秀作!
なんせ、キャストがぴったりで、俳優陣の力で物語にかなり深みが出ています。
日本版を見終わった今、もう一度観たくなってます。
原作の地盤がちゃんとしていると、いくらでもアレンジ方法あるんだな、と思いました。

今回の映画で1番良かったのは
【舞台を沖縄にしたこと!!】
これに尽きます。
色んな状況が沖縄独自の風習などと合わさって自然な流れになっていたのと、とにかくロケーションが強い!
景色、建造物、街並みと、魅力が満載で沖縄ロケ地巡りに行きたくなります。
本当に素敵。
特に序盤は「沖縄」に助けられた映画かも知れません。


演出などにちょっと古い印象を覚えたので、少し前の時代感なのかな?と思っていたらUberとか出てきたんで、今の話みたいです。



今回の映画で良かったのは、

羽村仁成さん。
初めて知った俳優さんですが、最初からずっと良かった。
演技力もさることながら、持って生まれた魅力のようなものを感じます。

星乃あんなさんも最初の方はセリフや演出面のせいで、なんとなくしっくりこない印象を受けましたが、終盤に向けてどんどん良くなっていき、夏月に浸透していってました。

夏月の義父役があまりにも…アレでちょっとそのせいもあるかと思います。
(追記:新日プロレスの選手なんですね、納得。わざわざこの方にする意味あったのか疑問です)


前出燿志さんはちょっと可哀想だったかも。この浩役が1番改悪されてるなと感じるキャラクターで、愛しにくい。朝陽との関係性も脆弱に感じました。


岡田将生さんは好きな俳優さんですが、今回、美貌も邪魔してか、きもちわるさ、がなかったかなと思います。
内の内から出るグロテスクなモノは感じられませんでしたが、望みすぎかも知れません。


中国版ドラマの次長課長井上さんみたいな人が秀逸なので見てほしいです。アマプラで観れるはず。


とにかく、原作やドラマとは違った内容が多かったですが、ベースが面白いので、どんな風にアレンジするんだろ?とワクワクできました。
オリジナルはドラマだから時間使えるし、同時進行で色んなことが起きたけど、2時間の映画だとあれくらいがスッキリしてて良いのかな。
日本版で唯一引っかかるのは、お金の必要性が曖昧というか、切実でなかったところ。


それと、ぜんっぜん関係ないのですが、
ブラッド・レンフロ主演のスティーブン・キング原作の映画「ゴールデンボーイ」は、タイトル似てて間違えて見ちゃったとしても後悔しないくらい面白いです。
つん

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